ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

刑事ドラマとメソッド演技

「気持ち」を考えるより「行動」せよ。

アクションは実行可能。でも、感情を作ってみなさいと俳優に言うのは不自然。

人間の行いには、深い理由がある。その理由を知り、定義し、本質を語るべきなのだ。


ステラ・アドラー メソッド演技 【魂の演技レッスン22 輝く俳優になりなさい!】 より


まず、人物の行動をトレースしてから

行動の理由⇒気持ちについて考えよう。


本日のレッスンでは、このメソッドは 「刑事ドラマをイメージするといいよ」 と生徒たちに話しました。

1. お屋敷で殺人事件が起きたとします。

2.警察は、犯人が屋敷のどこから侵入して (窓・ベランダ・玄関) 犯行に及んだか調べます。まず犯人の「行動」を分析するんですね。

3.次に犯人(容疑者)の生まれ故郷に足を運んで、生い立ち【履歴】を調査し、(いじめなど虐待を受けていた過去が判明したりする) なぜそのような行動(殺人)を犯したのか、犯人の心理(気持ち)に迫っていくんです。

犯人の侵入経路⇒行動

殺人の動機⇒行動の理由


こうやって考えると、刑事ドラマのプロットとメソッド演技は、とてもよく似ていますね。


おまけ

刑事ドラマ、あるある。


血も涙もない人間だと思われていた犯人の生まれ故郷を訪ねて捜査をしていくと・・・幼いころひどいイジメを受けていたのが分かることがあります。

若い刑事:この犯人と同じ境遇(きょうぐう)だったら、私だってどうなっていたか・・・。

老刑事:気持ちはワシも同じだ・・・。だが、罪は罪だ。

こんなことを話しながら今日もレッスンを行いました。

また来週もよろしくね。




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