ワークショップ 声優演技研究所 diary

「なんで演技のレッスンをしてるんですか?」 見学者からの質問です。 かわいい声を練習するのが声優のワークショップと思っていたのかな。実技も知識もどっちも大切!いろんなことを知って演技に役立てましょう。話のネタ・雑学にも。💛

他人はコントロールできない。


【ママ】言うことききなさい

【子供】だってだってだって

他人の気持ちはコントロールできません。

それは自分の子ども(赤ちゃん)でも同じこと。

赤ちゃんもある程度の年齢になると、わがままを言いだすのがふつうです。

そんなとき、「この子は逆(さか)らってる」と思うのか、べつの見かたができるのかで対処は変わります。

「こうしてほしい」

言うことききなさい!(ママの言うとおりにしてほしい)

だってだってだって。(ぼくの言うとおりにしてほしい)

この場合おたがいに「こうしてほしい」と思っているだけです。子供は、さからっているわけではないんです。

このような場合「しつけ」と称して怒ってしまうケースがありますが

立派な子に育ってほしいと思うから「しつけ」をするんですよね。

「生きるための知恵」を教える。

しつけをするなら、「交渉を教える」のもひとつの方法です。

子どもがお小遣いを値上げしてほしいとき「あと500円ないと困る」と繰り返すだけなら、それは単なる「おねだり」です。

でも、「犬の散歩をするから」とか「二学期は言われなくても宿題するから」は立派な交渉です。

赤ちゃんなら「ご飯の好き嫌いはいわないから」とか「ちゃんと歯を磨くから」などですね。

交渉は「誠実に」が基本です。

ゼロサムゲームではなくウイン・ウインの関係です。

強い者が弱い者を屈服させるケースは、交渉ではなく「強要」です。

相手をコントロールして自分の目的を達するのではなく、お互いに知恵を出し合い協力し合うことで、共通の利益を見いだし、創造的に問題解決を図る行為が「交渉」です。

なぜなら、そのような妥結の仕方でなければ、先々、相手とよい関係を維持できないばかりか、将来に禍根を残すことにもなりかねないからです。

そもそも世の中は、自分の思い通りにはなりません。それは、この交渉についての考え方も同じこと。だからこそ、ならばこうしよう。さらには・・・と常にレベルアップを目指していく姿勢が大切なんだと思うよ。

でも、子どもが親の言うことを聞くとは限らないですよ。

そう。だからこそ世の中には罰則(ペナルティ)がある。そういうことも子供に教えていく。

力ずくで従わせようとしたり、ずるいことをしたり、約束を守らなかったりすると、困ることになるよ。だからどうしたらいいか考えてみようねって。

それが生きるための知恵につながるんじゃないかな。

日常のいろんなことをヒントにして、台本の読み解きや演技に応用し役立てていきましょう。

参考
荻上チキ・Session-22
東大物理学者が教える「伝える力」の鍛え方 ブックマン社




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