他人はコントロールできない。
【ママ】言うことききなさい
【子供】だってだってだって
他人の気持ちはコントロールできません。
それは自分の子ども(赤ちゃん)でも同じこと。
赤ちゃんもある程度の年齢になると、わがままを言いだすのがふつうです。
そんなとき、「この子は逆(さか)らってる」と思うのか、べつの見かたができるのかで対処は変わります。
「こうしてほしい」
言うことききなさい!(ママの言うとおりにしてほしい)
だってだってだって。(ぼくの言うとおりにしてほしい)
この場合おたがいに「こうしてほしい」と思っているだけです。子供は、さからっているわけではないんです。
このような場合「しつけ」と称して怒ってしまうケースがありますが
立派な子に育ってほしいと思うから「しつけ」をするんですよね。
「生きるための知恵」を教える。
しつけをするなら、「交渉を教える」のもひとつの方法です。
子どもがお小遣いを値上げしてほしいとき「あと500円ないと困る」と繰り返すだけなら、それは単なる「おねだり」です。
でも、「犬の散歩をするから」とか「二学期は言われなくても宿題するから」は立派な交渉です。
赤ちゃんなら「ご飯の好き嫌いはいわないから」とか「ちゃんと歯を磨くから」などですね。
交渉は「誠実に」が基本です。
ゼロサムゲームではなくウイン・ウインの関係です。
強い者が弱い者を屈服させるケースは、交渉ではなく「強要」です。
相手をコントロールして自分の目的を達するのではなく、お互いに知恵を出し合い協力し合うことで、共通の利益を見いだし、創造的に問題解決を図る行為が「交渉」です。
なぜなら、そのような妥結の仕方でなければ、先々、相手とよい関係を維持できないばかりか、将来に禍根を残すことにもなりかねないからです。
そもそも世の中は、自分の思い通りにはなりません。それは、この交渉についての考え方も同じこと。だからこそ、ならばこうしよう。さらには・・・と常にレベルアップを目指していく姿勢が大切なんだと思うよ。
でも、子どもが親の言うことを聞くとは限らないですよ。
そう。だからこそ世の中には罰則(ペナルティ)がある。そういうことも子供に教えていく。
力ずくで従わせようとしたり、ずるいことをしたり、約束を守らなかったりすると、困ることになるよ。だからどうしたらいいか考えてみようねって。
それが生きるための知恵につながるんじゃないかな。
日常のいろんなことをヒントにして、台本の読み解きや演技に応用し役立てていきましょう。
参考
荻上チキ・Session-22
東大物理学者が教える「伝える力」の鍛え方 ブックマン社
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