統合失調症の研究者も危険なの?
メソッド演技は異常な人物の心理を深くさぐるためあぶないと、まことしやかに囁(ささや)かれています。
それならば統合失調症【幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患】の研究者たちはどうなのでしょうか。
統合失調症の患者さんを診ている病院の医師たちもどうなのでしょう。
また犯罪者の心理をさぐるのがあぶないなら【犯罪心理学を専門に研究している研究者】たちはどうなるのでしょう。
もしもメソッド演技があぶないのなら、役者だけじゃなく病院の先生や心理学者たちもあぶないってことになるよ
だけど少なくとも私はそんなウワサを聞いたことがありません。
「アイヒマン裁判――悪の陳腐さについての報告」*1を書いた、ハンナ・アーレント【政治哲学者】の本を今読んでるんですが…
もしもメソッド演技が本当にヤバいのなら、ハンナ・アーレントはなぜ精神に異常をきたさなかったのか?
映画「バットマン」シリーズでジョーカー役を演じた俳優が自殺したことから、「メソッド演技は危険だ」という噂が広まったようです
が、
1.自殺の原因として考えられるのはメソッド演技だけなのでしょうか?
2.ほかの要因は考慮されなくてもいいのでしょうか?
3.そもそも人間の本質を深く掘り下げて考えているのは、俳優だけではありません。演劇などの評論家の方々もあてはまると思います。
そういった方々が、次々と異常な行動に走っているという事実はあるのでしょうか?
そういった疑問が発端になってます。
ただし、マリリン・モンローを育てたことで知られる【リー・ストラスバーグのメソッド演技】<2019.4.12のブログで言及😊>は、さすがに私もおすすめしません。やめた方がいいと思います。
それにしても便利な時代になりましたね。少し前だったら知らないままで素通りしていたであろう「ヴィシー政府」などの歴史用語もすぐに調べられます。本の理解度はグンと深まりました。
そんなことを話しながら今日は「オンディーヌ」と朗読のレッスンを行いました。
涼しくなってすごしやすくなってきたこともあるのでしょう、今日の生徒たちはみんな絶好調でした。
いいレッスンが出来たと思います。それでは、また来週。
Voice actor laboratory 声優演技研究所