量子力学・理論と解釈の系譜
ミクロとマクロの歴史
量子力学をめぐる理論と解釈の系譜だよ。
アイザック・ニュートン |
原子物理学 |
「一般相対性理論」
1915
アルバート・アインシュタイン
「光子説」
1905
相対論的宇宙論 アレクサンドル・フリードマン |
前期量子論 ルイ・ド・ブロイ |
マックス・ボルン
「確立解釈」
1923
ジョン・フォン・ノイマン
「量子力学の数学的基礎」
1932
素粒子論 湯川秀樹 |
ヒュー・エベレット |
量子宇宙論 ペンローズ&ホーキング |
シュレディンガーとハイゼンベルク
原子の安定性とクォンタム・ジャンプ、この二つの奇妙な事実を説明することから、20世紀の物理学は出発しました。
そして、アインシュタインやド・ブロイの仮説を経て、ほぼ同時期に発表されたのが、シュレディンガーの「波動力学」と、ハイゼンベルクの「行列力学」です。
すぐにディラックとジョルダンによって、シュレディンガーの方程式とハイゼンベルクの方程式からは、どのような問題に対しても常に同じ答えが導かれることが証明され、両者の方程式は同等であることがわかりました。
もっとも、シュレディンガー方程式には波という具体的なイメージがありますが、ハイゼンベルク方程式の方はより抽象的で物理的イメージが付けにくいものです。
そのため量子論を学ぶときはまず、シュレディンガー方程式から始めるのが普通です。
しかし複雑な問題になると、ハイゼンベルク的な方法の方が役立つ場合も数多くあるそうですよ。
参考文献
シュレディンガーの猫がいっぱい 河出書房新社