歩く演技
演技における「歩く」という行為は、単なる移動の手段ではありません。
檻房の中をぐるぐるまわりながら、メッキース役の俳優は、彼がこれまで観客の前でやって見せたあらゆる歩き方を繰り返すこともできよう。
誘惑者の図々しい歩き方、
追い詰められた人間の気力のない歩き方、
不遜な歩き方、
悟ったような歩き方、等。
この短い歩行の間に、彼はこの劇の数日間のメッキースのあらゆる態度をもう一度示すことができる。
〜「三文オペラ」のための註より〜
つまり歩く姿で役の感情を表現できるんですね。
◇ ◇ ◇
本日は「三文オペラ」のほか「ガリレイの生涯」など、いろんなレッスンを行いました。
男の子がいい演技をしてくれました。カッコいい悪役と純真な青年役の、まったく性格の違う2つの役を演じ分けてくれました。
うまくなりましたね。上達してくれました。本当にうれしかったです。
それでは、また来週。
参考文献
三文オペラ 岩波文庫
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Voice actor laboratory 声優演技研究所