ヘンゼルとグレーテルと三びきのこぶた
「ヘンゼルとグレーテル」と「三びきのこぶた」
共通テーマは
子すて
え?でも、三びきのこぶたは・・・。
近年になって書き換えられた童話と違って、昔から語りつがれてきたイギリス民話「三びきのこぶた」の冒頭は、こうなっています。
むかし、あるところに、おかあさんぶたと、三びきのこぶたがいました。
おかあさんぶたは びんぼうで、こどもたちを そだてきれなくなって、じぶんで くらしていくように、三びきを よそにだしました。
実は、ヨーロッパ各地の民話には「子すて」のお話がけっこうあります。
それは、中世のヨーロッパを襲った「飢饉(ききん)」の影響が大きいのではないかと考えられています。
中世の飢饉はヨーロッパだけでなく日本も大変でした。それは「カムイ伝」にも描かれてます。
「農民は民話をとおして告げ口する」といわれています。
つまり昔話には当時の人びとの暮らしや考え方などがタイムカプセルのように封じ込められているんですね。
「ヘンゼルとグレーテル」では、最初はお兄さんのヘンゼルが、白い小石を落とすなどして難を逃れますが
お兄さんの知恵が通用しなくなったとき、それまで泣いてばかりいたグレーテルが機転を利かして魔女をやっつけます。
「か弱い者でも、力を合わせてピンチに立ち向かえば、きっとチャンスはあるよ」
子どもたちに、「あきらめないで」というメッセージを伝えているのが、改作されていない本当の昔話の特徴なんですね。
タイムカプセルのように封印されている、と考えると
昔話とは
魔法ファンタジーアニメの「悪魔を封印した、碑文や古文書」みたいな存在ともいえますね。
魔法ファンタジーあるある
この悪魔を解き放ってはならない。
でも解き放っちゃうんですよねー。
悪魔が強すぎてやっつけられないぃぃ。
悪魔をやっつける方法は?
古文書に書かれていたわ
そのような視点で考えてみると、アニメとの接点も見つけられたりして楽しいよ。
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1645年から世界を襲った飢饉の原因は【太陽黒点の異常にあった】という説もあります。「ストップ温暖化!それとも地球は氷河期にむかってるの?」 2019.9.30のブログです。よろしければぜひ
参考文献
イギリス民話集 岩波文庫
三びきのこぶた 福音館書店
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