大きなスケールとリアルな演技。
失敗しても大丈夫だよ。
ある報道番組でコメンテーターが、こう述べていました。
社会に出てきたばかりの新入社員に、重いプレッシャーを背負わせるのではなく、どうリラックスして仕事に取り組んでもらうか、が大切だと。
いいところはどんどん見習おうと思います。
魅力的な女のイメージをひろげよう。
演劇における「わがままを言ってもゆるされる」魅力のある女とは
アニメでいえばルパン三世の峰不二子です。
峰不二子は自由奔放すぎるくらいわがままですが、きらわれるどころか好感を持たれていますね。
文学では、ツルゲーネフの初恋に登場する小悪魔的な女性、ジナイーダ。
あえてネット通販のリンクはしません。図書館で借りるか本屋さんで買おうね。
ジナイーダとは
えっあたしがジナイーダ役?
ジナイーダの美貌に魅せられ、引き寄せられてきた<主人公をふくむ>男たちをからかって、もて遊ぶのが日課というトンデモ女です。
だけどジナイーダにも弱点があって
主人公のお父さん。
ジナイーダは、主人公の父親の愛人なんです。
男と女の間にはホントいろいろあります。「ああしてほしい、こうしてほしい、できればこうなりたい」
正式な恋人ではないジナイーダの胸の中には、主人公の父親へのいろんな思いが渦巻いてるでしょうね。
ジナイーダは従順な、おとなしい女性ではありません。自分の信奉者たちを、もて遊んで喜んでるような女です。
そんなジナイーダでさえ、主人公のお父さんの魅力には、まったく逆らえません。
その事実を主人公が知って・・・というお話がツルゲーネフの「初恋」です。
物語の終盤に主人公の父親にしか乗りこなせない“じゃじゃ馬”が出てくるんですが、そのじゃじゃ馬こそがジナイーダなのかもしれませんね。
スケールを大きく
つまり「演技のスケールを大きくしよう」ということです。
アニメや小説、演劇の世界の「いい女・いい男」は、自分の身の周りにある<人々に気を使わなければ大変なことになる>現実とはスケールが違う場合があります。
そういうことを念頭に、現在のハリウッド映画界のスター俳優や、中世のフランス・ベルサイユ宮殿とかに思いを巡らせてみると…
けっこうそういう男・女は「いる」んじゃないでしょうか。
現実を見る「視野」の幅を広げてリアルでスケールの大きい演技に結び付けましょう。
もちろん「等身大の現実」を描いた作品もたくさんあります。
パンをくわえて「ちこく・ちこく」と慌てて走ってたら曲がり角で転校生とぶつかる、みたいな学園ドラマとかですね。
その通り。スケールの大きさは作品によってさまざま違います。スケール感を見抜く目を養うことは大切ですね。
そんなこんなで本日は「オンディーヌ」と朗読のレッスンを行いました。それでは、また。
参考文献
初恋 岩波文庫
男と女の理想の関係
彼ね、あたしの料理が大好きなの。
料理・・・・?あの、料理、得意でしたっけ。
それがね。彼ったら、あたしの握ったおにぎりが世界で一番おいしいんだって。
よかったね。いい人が見つかってホントによかったね。
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