アフレコでは・・・
大切なのは「いい作品を作ること」
そのために声優は何をするべきか
興味深いエピソードをご紹介します。
アニメと原作・イメージの違い
劇場アニメ「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」(1996年)を原作者のモンキーパンチ先生が監督して、「敵を後ろから刺す」というシーンを提案したところ「ルパンはそんなキャラではない」と原作者であるにもかかわらず却下されてしまったそうです。
ルパンの生みの親でもそうなんですから、考えかたは、みんな違っていて当たり前ですね(笑)。
アフレコの注意点
しかも冷静に考えてみると声優は【原作者】ですらありません。
あくまでも、「このキャラは、こう表現したほうがいいんじゃない?」と【演技のアイデアを提案】していく立場です。
だからこそアフレコでは
1.まず、自分の考えた演技を披露する。
2.次に、監督さんたちの意見を聞く。
3.最後に、作品づくりに自分が一番貢献できる演技を披露する。
そんなことを話しながら今日もレッスンを行いました。
「こだわる」ことは大切です。ただ、自分の意見にこだわるのではなく、いい作品をつくることにこだわりましょう。
「ガリレイの生涯」あとがきより
「ひとりの人間だけに書ける著作」を否定したブレヒトは、たえず複数の協力者との共同作業で自分の作品が個人的な狭さに陥ることを避けてきた。
「ガリレイ」でもモスクワで亡命中に死んだ女同志、マルガレーテ・シュテッフィンの名が協力者としてあげられているが、この共同作業は、更に作品の上演という場においてひじょうに具体的な有効性を発揮してくる。
「ガリレイ」アメリカ版の出来あがるまでの俳優チャールズ・ロートンとの共同作業の記録は、われわれにその一端を示してくれるだろう。ブレヒトは70年前後から演劇界で盛んになった集団制作(コレクティフアルバイト)の先駆者でもあったのである。
参考文献
「ガリレイの生涯」 岩波書店
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Voice actor laboratory 声優演技研究所