演技と読解力の関連性
演技力をアップさせるには?
台本を読んでいて、「この人たちは何をしているのか」がわからないと、演技のしようがありません。
台本の文章の意味がわからないまま演技をしても、うまくいかないのがふつうです。
これは、英語の場合で考えてみるとわかりやすいと思います。知らない単語ばかりが並んでいる英文は、どうがんばっても読むことはできません。
わからない英単語があっても、前後の文章から意味を推測することはできますが、1行のなかに知らない英単語がいくつもあると推測のしようもありません。
それでも強引に推測しようとすると、誤解が重なり、間違った解釈になる可能性が高くなります。
言い換えれば、単語をたくさん知ってさえいれば、英文はかなり読みこなすことができるんです。日本語の読解もこれと同じです。
私たちは日本語を子供のころから使ってますので、難しい文章も「なんとなく、ぼんやりと」理解してしまいます。でもそれでは英文と同じように「間違って解釈する可能性も高くなる」んですね。
台本を読み解くには
文章を読み解くとは【難しい文章をかんたんな言葉に言い換える】ことです。かんたんな言葉なら、理解できますよね。
そのためには語彙(ごい)を増やしましょう。
語彙がふえれば類語 (同じ意味の言葉) の知識も必然的に増えていきます。
難しいニュースを、「かんたんに言えばこういうことですよ」と池上彰さんがTVで解説しています。難しいと思っていたニュースも、かんたんな言葉に置き換えて説明されれば「ああ、そういうことだったのか」と理解できるようになります。
読解とは、難しくてよく分からない文章を、同じ意味のかんたんな言葉(類語)に置き換えて、自分にもわかるようにしていく作業のことなんですね。
それでは演技とは。
演技とは、読み解いた台本の内容を、身ぶり手ぶりや言葉(セリフ)などで、お客さんにわかるように表現していく作業のことです。
表現の練習方法には、発声、発音、滑舌、などがあります。それにつきましては声優演技研究所のサイトで解説しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
発声、発音、滑舌の練習を頑張るのはいいことだけど、それに先立つ「台本の読み解き」が出来ていないと、ヘンな演技になっちゃうよ、というお話でした。
読解力をアップするため声優演技研究所では、最近のニュースや、おすすめの本の話題などもレッスン中に話しています。
今日もいろんなことを話しながら楽しいレッスンが出来たと思います。それでは、また。
参考文献
国語は語彙力!受験に勝つ言葉の増やし方 PHP研究所
立秋は過ぎたよね…。ホントに秋なんでしょうか。
この2人どんどん悲惨(ひさん)になっていくニャ…。
Voice actor laboratory 声優演技研究所