読解力をみがく
ドラえもんで読解力UP
「わかりやすく言えば、こういうことですよ」と、かんたんな言葉に言いかえることが文章を読み解くということです。
では実際にやってみますね。
メディアリテラシーを養う
いろいろな新聞の社説を、くらべながら読んでみると、同じニュースに対して、新聞によって考え方がかなり違うことがわかります。
このように、新聞を比較して読むことによって、メディアリテラシーを養うことができます。
メディアリテラシーとは、新聞やテレビなどのメディアが発信する情報を読み解き、見極める能力のことです。
まず、メディアが何を言っているのかを理解し、そのうえで、それがどんな意図で発信されているのかを判断することが必要です。
たとえば、ある人物を応援しているメディアなら、その人が人気を得られるように、その人に関するいい情報を発信することもありえます。
逆に、ある人物を批判しているメディアなら、その人の人気が落ちるような、その人に関するマイナス情報を発信することもありえます。
情報を鵜呑(うの)みにするのではなく
「このメディアは、こういう立場だから、こう言っているんじゃないか」
「ここを強調するのは、こんなねらいがあるんじゃないか」
というふうに、情報の裏を読むことです。
そうした客観性をもって情報を読みとることがメディアリテラシーです。これは現代において、国際的に必要とされている能力です。
参考文献
国語は語彙力!受験に勝つ言葉の増やし方 PHP研究所
青文字の部分を「ドラえもん」のキャラを使ってわかりやすく読み解いてみますね。
まず、スネ夫が何を言っているのかを理解し、そのうえで、スネ夫がどんな気持ちで、それを言っているのかを判断することが必要です。
たとえば、スネ夫がジャイアンを応援しているなら、ジャイアンが人気者になるように、ジャイアンをたくさん褒(ほ)めることもありえます。
逆に、スネ夫がのび太をきらいなら、のび太の人気が落ちるような、のび太に関する悪いうわさを流すこともありえます。
スネ夫の言うことを簡単に信じるのではなく
「スネ夫は、ジャイアンに気に入られたいから、こう言っているんじゃないか」
「のび太の悪口を言うのは、こんなねらいがあるんじゃないか」
というふうに、スネ夫の心を読むことです。
文章の本来の意味は、「ある人物を、評価している新聞もあれば批判している新聞もありますよ」
「だから、いくつかの新聞を読み比べてみましょう」
と読み解くのが本来です。
今回の読み解きのたとえ話はちょっと強引ですが、そのへんはご容赦ください。
Voice actor laboratory 声優演技研究所