Dr.HOUSE と 演技のヒント と デマ
ドクター・ハウスとは
「患者は必ずウソをつく」が口癖の、メチャクチャ偏屈(へんくつ)で口が悪く、おまけに薬物依存症(バイコディン依存)という、一癖(ひとくせ)も二癖(ふたくせ)もある天才医師ハウスが主人公の、コメディ要素も混じったシリアスな海外ドラマです。
「患者はウソをつく」がコンセプト
人は成長するにつれて羞恥心(しゅうちしん)が芽生え、他人には話せない秘密がふえます。
それは病気の原因についてもある意味同じで、「たとえお医者さんといえども、ふだんの生活のみっともない部分は、ちょっと恥ずかしくて話せない…」といった気持ちはふつうに起こります。それが「ドクター・ハウス」の基本コンセプトです。
患者がゴマかすことで病気はどんどん悪化するのですが、そこは何といってもTVドラマ。ハウス先生の天才的な頭脳と診断によって、ほとんどの場合、治療は成功し患者は救われます。(不治の病などで患者が亡くなるエピソードも存在します。)
演技のヒント
「人はウソをつく」これって病院の患者だけではないと思います。
最近、テレビのワイドショーとかツイッターを観ていると、デマ情報があふれて収拾(しゅうしゅう)がつかない状態になっている気がするのは私だけでしょうか。
そんな良心に背くことをして恥ずかしくないのかという意見があります。
その意見は間違ってないと思います。恥ずかしいと感じている人はいるでしょう。
でも、恥ずかしいと思ってない人もいるのかもしれません。
エイプリルフールの心理と同じです。
エイプリルフールで他人をだましても罪の意識は感じません。むしろ快感を覚えます。
デマ情報を流す人たちにとって、自分の嘘で他人がだまされるのを見るのは、エイプリルフールのウソと同じように、楽しくて仕方がないのかもしれません。だけどそれでは「ドクター・ハウス」のように【症状が悪化】してしまう世の中になるのでは、とも思うのです。
まとめ
お芝居で嘘つきの役を演じる場合、おなじウソでも「申し訳ない」と罪の意識を感じながらウソをつく役と、「おおかみがきたぞー」のような快感を覚えながらウソをつく役があるよ。覚えておこうね。
今ちょっと、世の中がめちゃくちゃになっているような気がしませんかだからこそ、Dr.HOUSEのように症状が悪化しない、いい世の中になってほしいですね。それでは、また。